コンサルタント対談

コンサルタント対談

「育てるERP」で企業と共に進化する

ERPは導入して終わりではなく、運用と改善を重ねながら育てていくもの。リアルソフトが提供する「伴走サポート」は、導入後の自立運用を支える新しい支援の形と、長期的な信頼関係を築くパートナーシップの真髄。

「育てるERP」で企業と共に進化する

Member

出口 晃多

出口 晃多

共通技術/教育担当マネージャー

2020年新卒でリアルソフト入社

藤川 大

藤川 大

ERPコンサルタント / 取締役

代表の板崎とともに新卒で中堅の
システム開発企業に入社。
2008年よりリアルソフトに
取締役兼ERP事業部長として参画。

question01

導入後の定着・改善についてどのような支援をしていますか?

導入して終わりではない
「走り続けるERP」のための伴走支援

出口 晃多

SyteLine導入後は、稼働して初めて見えてくる課題や業務変化も多く、「追加カスタマイズをしたい」というご相談をよくいただきます。

藤川 大

これまでは、ベンダーと保守契約を結んで任せるのが一般的でしたけどね。
最近は“内製化”の動きが強まっていて、自社の中でカスタマイズや改善をしていきたい、というニーズが増えていますよね。

出口 晃多

そうですね。そのような流れもあってお客様が自ら開発・改修できる力を持てるように支援をしています。開発手法のレクチャーや技術支援などを行い、導入後も自走できる体制づくりをサポートにも力を入れていますね。

藤川 大

加えて、最近は海外展開を見据えた導入も増えていますね。
海外工場や現地法人での展開はお客様中心で進め、必要な部分だけをミニマムコストでサポートするという形で支援するケースもあります。

また、事業の統廃合や新規事業の立ち上げなど企業環境の変化も早く、伴走サポートを活用して新しい環境づくりを行う企業も多いです。導入して終わりではなく、環境変化に合わせて柔軟に運用をアップデートしていく継続的支援が、私たちのサポートの大きな特徴ですね。

対談の様子

question02

CSI導入において、開発トレーニングはどのような役割を果たしていますか?

“任せるERP”から“自ら育てるERP”へ

出口 晃多

CSI導入の中で最も大事なのは、お客様が主体的に関わることだと思います。
開発トレーニングを実施すると、「使わされるシステム」から「自分たちで改善できるシステム」へと意識が変わり、「こう改造してみよう」「もっと良くできるのでは」と、自ら提案できるようになるんです。
その主体性こそが、自立した運用につながります。

藤川 大

そう。情報システム部門が少ない企業では「ベンダーに任せたい」という声もありますが、私たちはできる限り「お客様自身が自分事として関わる」ことを勧めています。基幹システムは会社の中枢。自分たちで理解し改善できる体制が、長期的な安定運用につながります。

出口 晃多

また、Infor社の教材は英語中心ですので、私たちは実務経験に基づいたオリジナル教材を用意しています。講義と演習を組み合わせ、実践的に学べる内容にしており、導入企業だけでなく大手ベンダーの教育にも活用されています。
それだけ信頼と再現性の高いトレーニングになっていると自負しています。

藤川 大

お客様からのご相談にはスピード感と柔軟性を重視しています。必要であれば教育スケジュールも柔軟に組み替えます。
出口をはじめとする教育チームが、お客様の要望を受けてすぐに行動に移す。そうした「小回りの利く対応力」も、リアルソフトの強みですね。

対談の様子

question03

「お客様と長期的な関係を築く」ために心がけていることは?

現場と経営をつなぐ、物語で読む業務支援

藤川 大

お客様の主担当の方から日常的な課題や要望を伺いながらサポートするのはもちろんですが、定期的に経営層の方にもお会いして、経営目線での課題やご意見を伺うようにしています
現場と経営層では視点や温度感に差があるので、その両方を理解することが大切ですね。

出口 晃多

確かに、その“温度差”はよくありますよね。

藤川 大

現場では「もっと使いやすくしたい」「作業を減らしたい」という声が多く、一方で経営層は「どんなデータが意思決定に必要か」といった観点でシステムを見ています。だからこそ、両者の視点をつなぎ最適な提案を行うのが私たちの役割です。

また、やらないほうがいい開発についても、しっかりお伝えします。「便利そうだけど、経営の数字には関係がない」「リアルタイム性を損ねる」と判断した場合は、はっきりと「それはやらないほうがいいです」と提案することもあります。ERPは企業全体の中枢です。リアルタイムに経営層へ正しいデータが届くように「情報の優先度設計」も大切な支援のひとつです。

出口 晃多

経営の動きを捉えながら、投資判断のアドバイスまでしているんですね。

藤川 大

そう。私が特に大事にしているのは、お客様の業務を“物語として捉える”ことです。局所的な課題解決ではなく、「全体の流れの中で何が起きているのか」を把握する。
たとえば「作業指示の際に起きている課題は計画時点で原因が作られている」等の因果関係を整理することで、本当にやるべきことが見えてきて、結果的にお客様にとってムダのない提案ができます。私はこの姿勢をチーム全体にも共有していて、どのメンバーも“業務全体を俯瞰して語れるコンサルタント”であることを目指しています。

出口 晃多

「物語として捉える」いい言葉ですね。社内の研修資料にも取り入れていきましょう(笑)

対談の様子

question04

ERPと業務の融合のあり方について

現場と一緒に考え、
システムに落とし込む
“リアルな伴走力”

出口 晃多

ERP導入は導入してからが本当のスタートですが、藤川さんの印象に残っているプロジェクトはありますか?

藤川 大

そうですね。印象に残っているのは、導入に約3〜4年かかったプロジェクトです。
当初は2年で完了する予定でしたが、「ユーザーが定着するまでは稼働させない」という方針で、じっくり準備を進めました。結果、稼働後わずか1か月で安定稼働に到達。遠回りに見えて、これが成功の決め手でした。

出口 晃多

導入後の定着まで含めた成功事例ですね。

藤川 大

ERP導入ではスケジュールやコストが優先されがちですが、使うのは人。お客様の理解と参加なしでは本当の定着はありません。だからこそ、業務とシステムの融合には労力を惜しまないこと
それが結果的に、最も効率的な投資になると実感しました。

出口 晃多

なるほど。「伴走サポート」もその考えから生まれたんですね。

藤川 大

まさにそうです。以前から導入支援や教育を個別対応していましたが、それを体系化と日本の現場に合う形にしたのが「伴走サポート」です。
講義+実習+実務シナリオを組み合わせ、現場で“使える”支援を提供できるようになりました。

対談の様子

question05

これから導入を考える企業へのメッセージ

導入はゴールではなく、
伴走のはじまり。

藤川 大

まずお伝えしたいのは、「導入して終わり」ではないということです。
ERPは、会社を変えるためのツールであり、育てていくシステムです。
導入時に最も大切なのは、業務部門の方々が目的と狙いを理解し、自分ごととして取り組むこと。システム部門だけではなく、現場が本気で「業務を変えていこう」と意識を持つことで、プロジェクトはスムーズに進みます。
その気持ちさえあれば、私たちは万全の体制で本稼働まで伴走します。
不安に感じることがあれば、どんな段階でもご相談ください。

出口 晃多

そうですね。システムは入れて完了ではなく、使い続けて“より進化していく”ものです。「伴走サポート」という名前には、“入れたら終わりにしない、一緒に走り続ける”という想いを込めています。
リアルソフトは、常にお客様と同じ方向を見て、共に進化を続けるパートナーでありたいと思っています。

対談の様子

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