コンサルタント対談

SaaS版CSIが変える、これからのERP導入
オンプレミスからSaaSへ。クラウド化が進む今、CSIは業務効率化とスピード導入を両立する新たなステージへ進化しています。SaaS版ならではの柔軟性・標準化の意義、そして“人とシステムが一体で動く”導入のあり方について語ります。

Member

佐熊 環
ERPコンサルタント / マネージャー
ソフトウェア開発会社および
医薬品製造会社の情報システム部門を経て、
2020年リアルソフトに参画。

渡部 佳典
ERPコンサルタント / マネージャー
食品卸業の営業を経て、
2019年リアルソフトに参画。

上原 昇太
ERPコンサルタント / マネージャー
インフラエンジニアを経て、2016年リアルソフトに参画。
CSIの魅力・メリットを教えてください
CSI導入が生む「動く改革」

「生産計画機能を活用した自動化」が大きな魅力です。
従来は手作業だった材料手配を、生産計画と連動して自動化できるようになりました。
導入を通じて、営業と生産など部門間の役割を明確化し、業務フローを再構築できた企業も多くあります。
CSIの導入は、単なるIT化ではなく業務の見える化と再構築を同時に進められる点が魅力です。

CSIは標準機能が非常に充実しており、追加開発をせずに要件を満たせるケースが多いです。
たとえばインボイス対応も標準で実現でき、現行システムからの移行も柔軟で、「既存業務を再現」することも「標準に合わせて効率化」することも選べ柔軟さがあるのが特徴です。

標準機能の多さが最大のメリットですね。
導入初期から「これだけ標準でできるのか」と驚かれるお客様も多いです。

ライセンス切れなどを機に入れ替えを検討する企業も多いですが、「入れ替え=現状維持」ではなく、業務の見直しと効率化を図れることこそがCSI導入の価値だと感じています。

SaaS版ならではのメリットはありますか?
最新を使い続ける。
それがCSI SaaSの強み

SaaS版の大きな利点は、ランニングコストの抑制と保守やシステム側の負担の軽減です。
オンプレミスではサーバのメンテナンスやバックアップが属人化しやすく、担当者の異動・退職で運用が滞ることもあります。SaaS版は自動更新で最新状態を維持できるため、そうしたリスクを回避できます。

特に最近では、サーバ運用に人手を割きたくないというお客様が増えています。
SaaS版はそうしたニーズに非常に合っていると感じますね。

オンプレからSaaS版へ移行する際に意識しておくと良いこと
システムだけ変えるのではなく、
働き方を変える移行を。

オンプレ運用が長い企業ほど「今のやり方をそのまま再現したい」と考えがちですが、単なるシステム置き換えではなく、業務プロセスを見直す絶好の機会になります。
たとえばグループ会社などでルールやセキュリティポリシーが異なる場合、共通基盤への統一が最初の壁になります。
このような場合でも、既存ルールとSaaSの制御ルールを丁寧にすり合わせ、安心して移行できる環境づくりを行なっています。

SaaS移行で最も意識していただきたいのは「標準機能をベースに運用を再設計する」です。
自由なカスタマイズは減りますが、その分安定運用と効率化が進みます。また、インフラ運用を手放せる安心感も大きいですね。サーバやセキュリティ対応から解放され業務改善や分析など本来の仕事に集中できるのも大きな利点です。

はい、さらに、トップダウンの意思決定も不可欠です。経営層が「できるだけ標準に合わせよう」と示すことで現場も動きやすくなります。
一方で、「標準と言われても、これまではこうやってきた」という現場の声も当然あります。だからこそ、「なぜ標準に合わせるのか」を丁寧に説明しながら、現場の納得を得ることが成功の鍵です。

そうなんです。
そして、「費用をかけて残す機能」と「標準に寄せる機能」の線引きを明確にすること。すべてを標準化する必要はなく、コストや運用負担を考慮した最適判断を、私たちが支援しています。

これまでどのような特殊なプロジェクトはありましたか?
現場と一緒に考え、
システムに落とし込む
“リアルな伴走力”

“海底ケーブル”を製造する企業を担当したことがあります。
完成品をそのまま販売せず、工事的な工程を経て出荷するという特殊な業態でした。途中工程で「中間製品」として扱うなど、一般的な部品管理とは異なる複雑さがあります。さらに、ケーブルを“何メートル単位で巻いているか”をリアルタイムで把握するなど、連続素材ならではの在庫管理が求められました。
この時は、在庫単位と製造工程を紐づけ構築し対応したのが印象に残っています。

この案件では、まさに「標準機能とカスタマイズの線引き」を丁寧に見極めることが鍵でしたね。
費用と効果を比較しながら、「これは標準でできる範囲」「ここは最低限の拡張で対応する」と整理していき、最終的には、業務側が本当に必要とする“目的の機能”に集中することで、無理なく標準に近い形で導入できたと思います。

SaaS版はカスタマイズの自由度が制限される一方で、業務を見直すきっかけにもなります。必要な仕組みを見極めることで運用負担を減らし、標準の中で柔軟に対応できますよね。

こうした特殊案件では、開発力だけでなく現場理解とヒアリング力が欠かせません。現場と一緒に整理し、同じ目線で考える。それがリアルソフトの強みだと思います。

CSIの顧客の使い勝手はどうですか?
導入後にこそ実感。
“使いやすさ”と“安心感”。

CSIは標準機能の使い勝手が非常に高く、まず標準で運用してから拡張するスタイルが定着しています。実際、お客様からの要望も標準に備わっていて、「それは標準でできますよ」とお伝えすると驚かれるお客様も多いですね。

そうですね。特にSaaS版ではサーバ運用を意識せずに使える安心感が大きく、オンプレ時代の属人的な保守や更新リスクがなくなりました。
その結果、運用コストも大幅に削減できています。

「標準でここまでできるならカスタマイズしなくてもいい」と考え方を切り替えられた企業もあります。
導入当初は独自仕様を求める声も多いのですが、実際に稼働すると「標準のままで十分」と感じられるようです。

その一方で、お客様自身で開発・改修できる自由度も評価されていますね。
新しい事業部が追加になった際など自社でマスタ登録や画面追加を行うことも可能です。リアルソフトではC#やSQLの知識がなくても扱えるよう開発トレーニングも実施していますので自社内で開発・調整が可能になります。

サポート面ではお客様との距離が近いのが私たちの特徴です。
大手ベンダーさんの場合、どうしても問い合わせがフォーム経由だったり、回答に時間がかかったりすることもありますが、リアルソフトでは担当エンジニアが直接やり取りを行なっています。「すぐ聞けて、すぐ返ってくる」距離の近さが、お客様の安心感につながっていると感じます。

そうですね。私たちは業務そのものを理解した上でサポートすることを大切にしていて、システムの機能単位ではなく、業務全体を物語のように捉えて理解することを大事にしています。「この処理は本当に必要か?」を一緒に考え、長く使える仕組みを共に作り上げています。

その積み重ねが、「リアルソフトは近くで支えてくれるパートナー」という評価につながっています。
お客様の成長に寄り添い、次のステージへ共に進む存在でありたいですね。

これから導入を考える企業へのメッセージ
柔軟な対応と寄り添う力で、
“続く導入”を支える。

お客様のご要望や課題に合わせて、柔軟に対応できるのがリアルソフトの強みです。
業務の見直しや導入目標の設定なども含め、まずはお気軽にご相談ください。

システムは導入しても自動で成果が出るわけではありません。導入プロセスで業務を整理し、改善策を共に検討することで、導入後も価値を生み出し続ける環境を整えます。お客様に寄り添い、現場に即した支援を行っていきます。

私はお客様への寄り添い方がリアルソフトの強みの1つだと感じています。
お客様の課題解決や、イレギュラーな状況が生じた時など、寄り添い、一緒に解決する関係性は、長年諸先輩たちが築いてきたリアルソフトの文化が受け継がれていることが強みだと思っています。ぜひご相談ください。

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